私の大好きなツインドラム、ジェネシスのライブにおけるフィル・コリンズとチェスター・トンプソンをご紹介します。フィル・コリンズはもともとジェネシスのドラマーだったわけですが、ヴォーカリストのピーター・ガブリエルの脱退で、急遽歌う羽目になってしまった人です。それでも、レコーディングでは全て自分で叩いてますし、ライブでも隙を見てドラムを叩こうとしています(笑)。
ライブでは、フィルが歌っているときはサポートドラマーのチェスター・トンプソンがドラムを叩いているわけですが、コンサートのラスト近くには、ふたりのツインドラムのコーナーが必ずあるわけです。これが実にいいんですよねえ。単なる技の応酬に収まらない、緻密に構築されたツインドラムは、まさに ”ドラム・デュエット” です。
長い間コンビを組んできたふたりの、ドラム・デュエットの変遷を年代順に見てみましょう。
【Three Sides Live 時代】
映像として残っている一番古い時代は、たぶんこの “Three Sides Live 時代” だと思います。ふたりともタムをたくさん並べたドラムセットなので、そこを活かしたメロディックな構成になってます。シングルヘッドタムのフィル、ダブルヘッドタムのチェスターと、ふたりの音色の違いもいい対比になってます。
【We Can’t Dance Tour】
ほぼ10年後、ジェネシスが全盛期から円熟期を迎えたころの “We Can’t Dance Tour” のふたりです。フィルの髪の毛の変化に年月が感じられますが(笑)、ふたりのドラムデュエットはほぼ完成の域に達してますね。一分の隙もない6分間の作品になってます。
【2007再結成ツアー】
その後、フィル・コリンズの脱退、現役引退、そして再加入……などなどすったもんだがあった後の、再結成ツアーでのドラムデュエットです。たぶん2007年だと思われます。全盛期を偲んで、ちょっとネタから入ったような感じですが、後半はきっちりと年季の入ったところを見せてくれています。フィル・コリンズのグレッチのシングルタムはホントにいい音してます。