
インストラクター:Steve Jordan
DVD 約65分 リットーミュージック ¥6090
1.Timothy White
2.The Drum
3.Desire and Devotion
4.Bootsy Collins
6.Foundation
5.”FUNK FIRE”
7.”LOVE”
8.With Levon Helm 1
9.”BACK IN THE DAY”
10.Simplicity
11.”IT’S ALL GONE”
12.Lenght track rap
13.”BASS AND DRUM ON THE ONE”
15.”120″
16.Willie Weeks
17.”IN THE CUT”
18.”STEVE”
19.”ONE DROP”
20.”SLIDE”
21.”FUSION”
22.”24 DAYS”
23.With Leroy Clouden
24.”RIGHT AND WRONG”
25.”MADE”
26.”DO’S AND DON’TS”
27.”LIL FUNK”
28.”PANTS”
29.Swing your beat
30.”JOURNEY”
31.Bob Babbit
32.With Levon Helm 2
33.”STEVE BAND”
35.T.M.Stevens
36.”OUT IN THE CROWD”
37.No rules
38.”HAVE MERSEY, ROCKABILLY MILLIE, GOOD ROCKIN’”
39.Pino Palladino, Cornell Dupree, and Waddy Wachtel
40.Bob Cranshaw
41.”FUNKAPADES”
42.Listen
43.Chuck Rainey
44.”SOUL 12″
45.Willie Mitchell
46.Jackson Browne
47.Sound and song dictates
48.”TOO HAPPY TO HAVE THE BLUES”
49.Bootsy Collins 2
50.With Keith Richards
51.”SIDEWALK”
言わずと知れた ”グルーヴマスター” スティーブ・ジョーダンのDVDです。タイトル通り『グルーヴがここにある』といった内容で、細かいドラムのテクニックを解説するよりは、様々なリズムパターンをスティーブ・ジョーダンが実演する、ひたすら実演する、といった内容になってます。

1963年製ラディックとSJ
「これは24丁目バンドの……」とか「これは奥田民生の……」といった、特定の曲のリズムパターンをやってみせたり、ダニー・コーチマー(G)やバーニー・ウォーレル(K)といったメンバーと「これはマージービート風」とか「ちょっとしたファンク」などとデモ演奏してみるシーンもあります。でも内容は徹底して「グルーヴ」で、スティーブ・ジョーダンもひたすらリズムを刻むわけです。

ティンパニと”1拍の長さ”
しかしリズムパターン以外のトピックにも言及しています。”クリックに合わせること” と ”1拍の長さ” “ロックンロールの成り立ち” などです。なかでも ”1拍の長さ” は興味深い話です。SJ自身がかつてティンパニをプレイしていたそうなんですが、久しぶりにティンパニに触ってみて、ティンパニでは「音を止める」ことをしていたことに気づいたんだそうです。四分音符なら四分音符の長さ分で、手でミュートして音を止めると。普通のドラムセットだと叩いたら叩きっぱなしで、音符の長さは「ドラムに聞いてくれ」といった感じですが、ティンパニで音を止めることで音符の長さを意識するようになって、自由自在にリズムをキープできるようになったそうです。
深い話です。ベースをプレイしてみても音符の長さで音を止めることは一緒だそうなので、一度ベースをいじってみるのもいいかもしれませんねえ。

”スティーブバンド”
いろいろな楽器をいじってみることの大切さは、レヴォン・ヘルム(The Band)との対談でも語っています。「いろんな席に座ることで、よりドラムに近づける」ということで、SJもベース、ドラム、ギターをひとりで演奏する ”スティーブ・バンド” でそれを実演しています。なんでもできるんだよね、この人……。

YAMAHAスマートウッドキットとSJ
DVDの中では、リズムのイメージに合わせて、63年のオールドラディック(ヘッドもボロボロ!)や、24インチバスドラのYAMAHAキットなど、いろんなドラムセットを使って演奏しています。もちろんスネアはほとんど曲ごとに換えてます。どれも素晴らしくいい音です。
もちろんリズムを叩く時のSJの体の揺れ方なども注目です。いいグルーヴは体全体を使って叩き出すもんだと言わんばかりです。いわゆる『体幹の使い方』というやつですね。背筋が伸びてるばかりがいい姿勢じゃない、というわけです。

おっとっと!
1曲だけ、短いドラムソロを披露してる曲があるんですが、そこでヒートアップしたSJは左手のスティックをはたき落としちゃうんですね(笑)。スペアのスティックは後ろに置いてあるみたいなんですが、その間も慌てず騒がず、右手1本でソロを続けながらスティックを取るところなんかは、さすが冷静です。というかそれをOKテイクにしちゃうところがスゲーと思いますが(笑)。
全体に、『曲の中のドラム』を突き詰めて考えよう、という内容のDVDです。SJほどの達人が、よけいなことを一切せずに延々とリズムを叩く、その姿で『キミは本当にグルーヴしてるのか?』と問い掛けている、そんなDVDなわけです。SJが身体を揺らしながら叩く姿を目に焼き付けておくのは、最高のイメージトレーニングです。またイメージトレーニングかい!(笑)