8月 182009

RM610763B

インストラクター:Steve Jordan

DVD 約65分 リットーミュージック ¥6090

1.Timothy White
2.The Drum
3.Desire and Devotion
4.Bootsy Collins
6.Foundation
5.”FUNK FIRE”
7.”LOVE”
8.With Levon Helm 1
9.”BACK IN THE DAY”
10.Simplicity
11.”IT’S ALL GONE”
12.Lenght track rap
13.”BASS AND DRUM ON THE ONE”
15.”120″
16.Willie Weeks
17.”IN THE CUT”
18.”STEVE”
19.”ONE DROP”
20.”SLIDE”
21.”FUSION”
22.”24 DAYS”
23.With Leroy Clouden
24.”RIGHT AND WRONG”
25.”MADE”
26.”DO’S AND DON’TS”
27.”LIL FUNK”
28.”PANTS”
29.Swing your beat
30.”JOURNEY”
31.Bob Babbit
32.With Levon Helm 2
33.”STEVE BAND”
35.T.M.Stevens
36.”OUT IN THE CROWD”
37.No rules
38.”HAVE MERSEY, ROCKABILLY MILLIE, GOOD ROCKIN’”
39.Pino Palladino, Cornell Dupree, and Waddy Wachtel
40.Bob Cranshaw
41.”FUNKAPADES”
42.Listen
43.Chuck Rainey
44.”SOUL 12″
45.Willie Mitchell
46.Jackson Browne
47.Sound and song dictates
48.”TOO HAPPY TO HAVE THE BLUES”
49.Bootsy Collins 2
50.With Keith Richards
51.”SIDEWALK”

言わずと知れた ”グルーヴマスター” スティーブ・ジョーダンのDVDです。タイトル通り『グルーヴがここにある』といった内容で、細かいドラムのテクニックを解説するよりは、様々なリズムパターンをスティーブ・ジョーダンが実演する、ひたすら実演する、といった内容になってます。

オールドラディックとSJ

1963年製ラディックとSJ

「これは24丁目バンドの……」とか「これは奥田民生の……」といった、特定の曲のリズムパターンをやってみせたり、ダニー・コーチマー(G)やバーニー・ウォーレル(K)といったメンバーと「これはマージービート風」とか「ちょっとしたファンク」などとデモ演奏してみるシーンもあります。でも内容は徹底して「グルーヴ」で、スティーブ・ジョーダンもひたすらリズムを刻むわけです。

ティンパニと”1拍の長さ”

ティンパニと”1拍の長さ”

しかしリズムパターン以外のトピックにも言及しています。”クリックに合わせること” と ”1拍の長さ” “ロックンロールの成り立ち”  などです。なかでも ”1拍の長さ” は興味深い話です。SJ自身がかつてティンパニをプレイしていたそうなんですが、久しぶりにティンパニに触ってみて、ティンパニでは「音を止める」ことをしていたことに気づいたんだそうです。四分音符なら四分音符の長さ分で、手でミュートして音を止めると。普通のドラムセットだと叩いたら叩きっぱなしで、音符の長さは「ドラムに聞いてくれ」といった感じですが、ティンパニで音を止めることで音符の長さを意識するようになって、自由自在にリズムをキープできるようになったそうです。

深い話です。ベースをプレイしてみても音符の長さで音を止めることは一緒だそうなので、一度ベースをいじってみるのもいいかもしれませんねえ。

”スティーブバンド”

”スティーブバンド”

いろいろな楽器をいじってみることの大切さは、レヴォン・ヘルム(The Band)との対談でも語っています。「いろんな席に座ることで、よりドラムに近づける」ということで、SJもベース、ドラム、ギターをひとりで演奏する ”スティーブ・バンド” でそれを実演しています。なんでもできるんだよね、この人……。

YAMAHAスマートウッドキットとSJ

YAMAHAスマートウッドキットとSJ

DVDの中では、リズムのイメージに合わせて、63年のオールドラディック(ヘッドもボロボロ!)や、24インチバスドラのYAMAHAキットなど、いろんなドラムセットを使って演奏しています。もちろんスネアはほとんど曲ごとに換えてます。どれも素晴らしくいい音です。

もちろんリズムを叩く時のSJの体の揺れ方なども注目です。いいグルーヴは体全体を使って叩き出すもんだと言わんばかりです。いわゆる『体幹の使い方』というやつですね。背筋が伸びてるばかりがいい姿勢じゃない、というわけです。

おっとっと!

おっとっと!

1曲だけ、短いドラムソロを披露してる曲があるんですが、そこでヒートアップしたSJは左手のスティックをはたき落としちゃうんですね(笑)。スペアのスティックは後ろに置いてあるみたいなんですが、その間も慌てず騒がず、右手1本でソロを続けながらスティックを取るところなんかは、さすが冷静です。というかそれをOKテイクにしちゃうところがスゲーと思いますが(笑)。

全体に、『曲の中のドラム』を突き詰めて考えよう、という内容のDVDです。SJほどの達人が、よけいなことを一切せずに延々とリズムを叩く、その姿で『キミは本当にグルーヴしてるのか?』と問い掛けている、そんなDVDなわけです。SJが身体を揺らしながら叩く姿を目に焼き付けておくのは、最高のイメージトレーニングです。またイメージトレーニングかい!(笑)

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インストラクター:ジェフ・オクルツリー

DVD 約60分 リットーミュージック ¥4,800

・Lenny White Introduction
・Title and Opening Talk
・Jeff Ocheltree Introduction
・Band Demo Performance
・Introduction of John Bonham
・About John Bonham’s Green Sparkle Kit
・Introduction of Mark Romans
・Mark Romance Demo Performance 1
・About Amber Vistalite Kit
・Mark Romance Demo Performance 2
・Introduction of Danny Carey
・Danny Carey Demo Performance
・with Danny Carey
・Introduction of Billy Cobham
・Introduction of Lenny White
・Lenny White Intervew
・John Molo Demo Performance
・with John Molo
・Snare Drum Tuning
・Andrew Shreve Demo Performance
・About Drum Heads
・Introduction of John Ferraro
・Studio Set-Up with John Ferraro
・John Ferraro Demo Performance
・with Dean Butterworth
・with Steve Smith
・with Mark Craney
ジェフ・オクルツリーさんです

ジェフ・オクルツリーさんです

ドラムテック、というとこの10年くらいですっかり定着した用語ですね。昔はドラムを運んだりするスタッフは、単に『ドラムローディー』と呼ばれました。言ってみれば『ドラム人足』くらいのニュアンスです。日本だともっとひどくて、単に『ボーヤ』と呼ばれて、ほとんど人間としての扱いを受けなかったりしたわけですが、そんな『ドラムローディー』から一歩踏み込んで、チューニングや機材の手入れなどをする『ドラムテック』という地位を最初に手に入れたひとりが、このジェフ・オクルツリーさんなんだそうです。『ドラムテック』とは、ドラマーにアドバイスをしたり、相談しながら作業を進めていく、ある種対等なスペシャリストなわけです。

そんなジェフ・オクルツリーさんですが、このDVDによって、日本では『ボンゾのドラムテック』として一躍有名になりました。そして実際この作品の見どころも『ボンゾが叩いたラディック』に尽きます。かつてボンゾがレコーディング等で実際に使用した、あのグリーンスパークルのラディックが実際に登場し、当時のままのチューニングを再現してくれるというわけなんです。ボンゾのチューニングというと、まことしやかに「かなりハイチューニングだったらしい」なんて言われてましたが、実際に確かめることはできなかったわけで、当時を知る人がこうして証言してくれたということは、かなりエポックメーキングな出来事だったわけです。

”あの”グリーンスパークルキットです

”あの”グリーンスパークルキットです

DVDの冒頭から、早くもグリーンスパークルキットが登場です。オクルツリーさんはキットの概要を丁寧に説明して、さらに実際にひとつづつのドラムを叩いて、なおかつマレットを取り出して表裏のテンションの違いまで説明してくれてます。こうして音で聴いてみると、なるほどかなりのハイテンション。もうパンパンに近いチューニングだったことがわかります。でかいドラムをハイテンションにチューニングして、パワーと遠鳴りで低く聞かせる、というボンゾサウンドの秘密がここに明らかになってしまったわけですよ。

やっぱ14のタムが欲しくなるよねえ、これ見ると……(笑)あと、スネアがいい音してること! まさに当時のボンゾサウンドそのまんまです。ジェフさんは「スネアの表はミドルハイくらい」と言ってますから、スネアだけはそんなにパンパンってことはなさそうですね。

Mark Romanceさん、素手でがんばってます

Mark Romanceさん、素手でがんばってます

ここで叩き手の登場。Mark Romanceというドラマーが出てきて、”Moby Dick”をやってくれます。ちゃんと素手叩きも再現して、かなりの完コピぶりです。まあ、手手足三連が右手スタートだったり、細かいところは違うんですけどね(笑)そんな重箱の隅をつつく必要はないでしょう。実際、かなりボンゾな音です。

ただしこの人、スティックを握る右手の小指が立ち気味なんですよねえ(笑)。それがちょっと気になったりして。

テックのお仕事

テックのお仕事

次にボンゾがライブで愛用したラディックのアンバービスタライトキット(これは本物じゃないらしいけどね)を持ち出して、実際どうやってヘッドを張ってチューニングしてたか、再現してくれてます。バスドラにはフェルトミュート、というのが基本だったみたいだけど、『狂熱のライブ』だと何にも入れてないように見えるんだよなあ。

ボンゾ関係のコーナーはここまで。次からはジェフさんが手がけた様々なジャンルのキットとドラマー達が登場します。

パイステ製、オール金ドラムです

パイステ製、オール金ドラムです

パイステのシンバルを一貫して使っていたボンゾですが、オクルツリーさんもパイステとは関係が深いらしく、自身のシグネチャーモデルとして、パイステ2002シンバルの合金を使ったメタルスネアを作っているそうです。そしてこれはその合金でドラムセット全部を作ってしまったというもの。もうキンキラキンに黄金色です。お寺に置いたら似合いそうな勢い。

この後はさらに様々なジャンルのドラマーが登場し、ジェフさんとの関係を語り、軽くドラムをプレイして見せてくれます。何だか全体に『ジェフさんの交友録』といった感のあるこのDVDです。実際に、ドラムテックにあこがれてる人が『ドラムテックってどんな仕事だろう』と思って見ても、あまり参考にならないと思いますねえ。なんせジェフさんはいい人で、ドラマーみんなに好かれてる、ってことはよくわかる作品です。いいテックになりたけりゃ、ドラマーと友達になれなきゃダメだぞ、とジェフさんはおっしゃってるわけですね。テックを目指す人はこんなDVDなんて見てないで、外に飲みに行った方がよさそうです(笑)。

7月 302009

ジャケット

インストラクター:石川直
DVD 約105分 yamaha music media corporation ¥3,800

「Fundamentals」基礎
「Section 1」フィンガーコントロール&リバウンド
「Section 2」タイミング&リズムからマルチストローク&スティックコントロール
「Section 3」ダウンストローク/アクセント&タップ
「Section 4」ディドゥル、ドラッグス、ロール&パラディドゥル
「Section 5」シングル
「Section 6」フラム
「Seciton 7」応用/上級編
「Extras」映像特典
最初のメニュー画面

最初のメニュー画面

Blast!” への参加で一躍有名になった、ドラム・コー奏者石川直氏の教則ビデオです。私もそのステージを見て、一発でファンになっちゃったひとりなもんですから、思わず購入してしまいました。

内容はもう、ガチガチに生真面目な『ルーディメンツ教則ビデオ』です。タイトルの通りですね。しかもこれは、同名の教則本の存在がまずあって、それを映像面で補足したという内容になっていますので、細かい手順の解説とかはないんですね。

それを知らないで買ってしまったので、正直「あちゃ」ってとこなんですが(笑)、それでもスティックの握り方からきっちり解説してくれてますので、初心者の人はもちろん参考になるし、上級者にとっても細かな発見があるDVDなんじゃないでしょうか。

全部で100分以上、たっぷりみっちりとしたレッスンになってます。

きっちりカメラ目線の石川氏

きっちりカメラ目線の石川氏

もちろん、ドラム・コーのための教則ビデオですから、ドラムセットを叩くドラマーにとっては、そのまま実践できる内容ばかりとは限りません。スティックもぶっといですしね。

そのためか、ドラムセットの教則ビデオとは、ちょっと使われる言葉の言い回しなどが違うところがあって、それもまた面白いと思います。最近は ”脱力” ブームですから、なるべく筋肉を使わない動き、というのがトレンドだと思うんですが、石川氏はきっちり「使う筋肉の変化を意識する」というようなことを言っています。レギュラーグリップの右手なんかも、人差指と親指に隙間を作らないようにしっかり握る、と説明していて、これなどはスティックの太いスネアドラミングならではの考え方なのかな、と思いますし、そういう表現の違いからいろんなことを考えてみるのも、きっと有益なことなのかもしれません。

4分割画面で解説

4分割画面で解説

個人的には、『レギュラーグリップの左手のフィンガリング』がとても参考になりました。特に、人差指の使い方ですね。どうしても親指で挟み込むところばかり強調されがちなんですが、人差指が使えるようなると、ぐっとグリップが安定するんですね。スティーブ・ガッドも、レギュラーの左手は、親指と人差指でリングを作ってそれを崩すなと説明していますが、人差指が使えるようになると必然的にその形になるんです。それがわかっただけでも、私にとっては値段分の価値はあったかな。

自然の中で叩きまくる石川氏

自然の中で叩きまくる石川氏

ルーディメンツのレッスンはもちろん、シングルやダブルストロークの基礎的なトピックや、ダウンストロークの考え方なんかも参考になりました。そしてなにより、石川氏のフォームがかっこいいんだよなあ。それをしっかり目に焼き付けてイメージトレーニングするだけでも、一見の価値があるDVDだと思います。

いつもイメージトレーニングばかりなのが問題なんですけどね(笑)

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